144MHzCWトランシーバの製作

◆はじめに(2013/4/20)
144MHzのCWはHFのようにQSBがないため、安定してQSOができるというメリットがあります。出ている局は少ないですが休日の移動局やコンテストなどQSOできるチャンスはあり、まずはどんな感じになるか、手持ちの144SSB機を改造してみようと思います。


構想編

周波数構成(2013/4/20)
水晶を特注せずに市販のものを組み合わせるには、サトー電気の周波数一覧を見ながら電卓をたたいて丁度良い周波数関係を探ります。今回はVXOに44MHz、中間周波数のフィルタには12.096MHzの水晶を使うことにしました。

回路構成(2013/4/20)
以前作った144MHzSSBトランシーバーは20Pの平ラグ板4枚に組んでおり、その範囲で組める回路構成としました。

7C1機と比較すれば

  1. VXO部の逓倍数が増えた
  2. 水晶フィルタの段数は4段とした
  3. サイドトーンを無くした
  4. RITを省略した
  5. 144MHz部はゲインをかせぐため2SK241を2SK439に変更した
  6. 終段は2SC2053とし出力は0.5Wとした

仕様(2013/4/20)

  1. 周波数     : 144.060〜144.100MHz
  2. 送信出力   : 0.5W
  3. 終段の石  : 2SC2053
  4. 受信部    : 高1中2シングルスーパー
  5. 中間周波数 : 12.094MHz
  6. 電源電圧   : 12V

製作編

◆まずはVXOから(2013/4/20)
VXOに使う水晶は以前池田電子で購入した(10個300円)HC49U型を使うことにしました。サトー電気ではHC49US型が@126で販売されています。SSBでは150kHzほど可変させるため、VXOコイルは7Kボビンにウレタン線を40回巻いたものを使いますが、CWでは50kHzほどの幅のため実験してみると10回ですんでしまいました。

フィルタ用の水晶を購入(2013/4/20)
VXOに目途がついたので、フィルタ用の水晶としてサトー電気の通販で10個1050円のものを購入しました。発振回路を組んで周波数カウンタでチェックし、細マジックでケースに周波数を記入、近い周波数のもの(出来れば100Hz以内)を4個選びました。

水晶フィルタの特性を測る(2013/4/27)
144Mはほどほどの選択度でよく、10個買った水晶の半分だけ使おうと局発分を1個引いて4素子としフィルタの特性を測ってみました。12.096MHzのHC49USと組み合わせるコンデンサは入出力側で100P、中央で220Pとし、測定周波数を250Hzずつ変えながら入出力の電圧を測定し、エクセルでゲイン計算をしてグラフにしたのが上の図です。中心周波数は12.094MHzで帯域は−6dBにて1kHzと言ったところでしょうか。

 

送信部の改造(2013/05/03)
終段はC級増幅になるため、A級増幅だった2SC2053のバイアス回路を取り去り、ベースに10Ωの安定化抵抗を付けただけです。

受信部の改造(2013/05/03)
水晶フィルタが受信専用となるため入出力のダイオードスイッチは取り去り、12.096MHzの水晶を4個使ってラダー型のフィルタを中間周波増幅の前に入れました。

局発部の改造(2013/05/03)
2SC1815を使って無調整発振回路を組み、受信時にはダイオードに電圧を加えて発振周波数が700Hzほど下にずれるようにしてあります。

VXO部の改造(2013/05/03)
VXOコイルが40回巻きだったものを10回巻きのものに交換しました。

セミブレークイン回路の追加(2013/05/03)
SSBの時に使っていたマイクアンプ部を取り去り、そこにセミブレークイン回路を組みました。キーから連続して信号が入るときは送信状態を維持し、信号が途絶えると受信状態に切り替わります。

コイルの調整(2013/05/03)
SSBトランシーバーのときは中間周波数が12.288MHzでしたがそれが12.094MHzになるため、受信状態にして中間周波関係のコイルを外部雑音が最大になるよう少し低めにあわせました。またアンテナ端子にQRPパワー計をつなぎ、キーをダウンして送信出力が最大になるよう各コイルを調整しました。

<完了>