21MHz小型アンテナチューナ ホームに戻る
◆はじめに(2022/10/7)
7MHzアンテナチューナーに続き21MHz用も作ってみたくなりました。据え置き用というよりは移動時に使うことを目的にした小型アンテナチューナーとします。
◆回路構成(2022/10/7)
- 51Ωの抵抗でホイートストンブリッジを組み、チューナ部のインピーダンスが51Ωになってバランスが取れた時に検出部のLEDが消灯し、バランスが崩れると検出部に電圧が発生してLEDが点灯する仕組みです。
- 使用する抵抗は酸化金属被膜の51Ω1Wです。ブリッジのバランスが取れた時は、51+51=102Ω1W抵抗の並列接続となって51Ω2Wの抵抗になるため、入力電力は数W以内に収め、手早く調整することが必要です。
- 理想的には50Ωの抵抗を使いたいところで、100Ωの抵抗を2本並列接続する方法があるため、そこはご自身で判断してください。
- アンテナチューナー部は「π-C型」という一般的な回路で、2個のポリバリコンを調整してブリッジのバランスを取ります。
- ポリバリコンは耐圧が低いため、使用できる電力は数W以内にしてください。
◆構造設計(2022/10/7)
部品を配置して配線経路を考え、それに合わせてケースの大きさを決めました。サイズは幅70×高さ55×奥行25mmとし1mmのアルミ板で作ります。
構想図
◆検出部の基板(2022/10/21)
- 検出部については紙フェノール(ベーク)基板を18×20mmに切り出し、彫刻刀で縦1本横2本の溝を入れて6個のブロックを作り、そこに部品を半田付けします。
- 基板は両面テープでケースに貼り付けます。
検出部の基板
外観
内部の様子
◆使用方法(2022/10/21)
- TX端子と送信機を同軸で結び、ANT端子にはアンテナをつなぎます。
- SW1をSET側に倒し、送信機からキャリヤを出すとLEDが光ります。
- TUN1とTUN2のツマミを手早く回してLEDが消えるようにします。
- SW1をOPR側に倒して運用します。
操作方法のシール
◆使用可能周波数(2022/10/21)
21MHz用として作りましたが、FT-817NDに7MHzのダイポールをつなぎ無理やり合わせてみたところ、14〜28MHzの範囲で使えることが判りました。
<完了>
参考文献
- LED消灯型アンテナチューナーの製作 JA1BVA 齊藤正昭 CQham
radio 2006年1月号 P96-101