430MHz 2段グランドプレーン

はじめに(2013/12/14)
430MHzSSBトランシーバーの自作を目標に色々な実験を進めています。電波の出入口であるアンテナとして現在は144/430共用GPを使っていますが、もう少しゲインのあるアンテナが欲しくなり、1980年頃のモービルハム誌を参考に作って結果の良かった2段GPを再現しようと思います。


電気的な構造(2014/1/3)
手元に残っていたメモから図1を書いてみました。しかし当時のモービルハム誌が残ってないので詳しい原理は不明ですが、エレメントの長さやコイルの巻き数から推察すると1/2λに5/8λを重ねたもののようです。当時のメモには同一局を受信しながらSを比較してみたところ、5/8λ1段ではS2だったものが、2段ではS3になったと書いてありました。ラジアルについてはアローラインのようにラジエータから160°程の角度をつけて打ち上げ角を低くする方法もありますが、SWRが下がりにくいということもあり、ここではインピーダンスが50Ωになる100°としました。

 図1

どのように作るか(2014/1/3)

  1. 上段のラジエータはφ2のピアノ線、下段のラジエータはφ4(内径φ2.5)の真鍮パイプを使い,、M型コネクタに固定する部分はM3のタップで内径部にネジを切りました。
  2. コイルのボビンはベークのφ6とφ8を長さ40mmに切りφ8の中にφ6を押し込んで使います。
  3. コイル部はφ1のスズメッキ線を8回巻き、両端はラジエータ部分に半田付けします。
  4. SWRの調整後コイルの上に熱収縮チューブを被せ加熱して固定し、その上に自己融着テープを巻いて保護します。
  5. 土台になる部分は中央部分がネジ式の丸座M型コネクタ(メス)を使い、ラジアルとしてφ2の真鍮棒3本をナット部分に半田付けします。
  6. ラジエータとラジアルは錆止めのため塗料を塗っておきます。
  7. 給電部は防水と強度を高めるためエポキシ系の接着剤(セメダインスーパー等)で固め、自己融着テープを巻いて保護します。

  
(左)ナットにラジアルを半田付け (中)丸座のM型コネクタ(メス)にナットを取りつける (右)給電部の様子

コイルの巻き数(2014/1/3)
大雑把ですが一つの目安としては必要とする波長分としています。430MHzで1/8λであれば 300/430/8=0.087m=87mm。φ8のボビンに巻くとすれば 87/83.14=3.5回となります。5/8λGPを作る場合はラジエータが5/8λ、コイルは1/8λであり、4回巻いてコイルのピッチを調整すればマッチングするため、こんな調子で決めています。

この2段GPの中央部にあるコイルは8回であり、下段エレメント長220+(8−3.5)×3.14=333mm と言うことから 下側のラジエータはコイルを含め1/2λとして動作しているように思われます。

SWRの調整(2014/1/3)
アンテナ→SWR計→430MHzFMトランシーバーを順に接続し送信状態にし、SWRが1に近づくようコイルのピッチを広げたり縮めたりしながら調整します。ラジアルの角度が160°の時はSWR1.2でしたが、100°にすると1.05程になりました。

輻射パターン(2014/1/3)
さてアンテナからはどのように電波が出ているのでしょう。図のような高周波電圧計を作り、アンテナに沿って上下に移動しながらメータの振れを図に点線で書いてみました。ラジエータの上部から170mmほどのところに谷があり、コイルの上端部と給電部にも谷があります。

  
(左)輻射パターン (中)(右)高周波電圧計

◆コイル部の処理(2014/1/11)
SWR調整後はコイルのピッチがずれないよう熱収縮チューブを被せ、ライターの火で加熱してコイルを固定し、その上にタイタックという自己融着テープを巻いて保護します。

  
(左)コイルを巻く (中)熱収縮チューブで固定 (右)自己融着テープを巻く

アンテナを設置(2014/1/11)
上の図のようにM型コネクタとアンテナの接続部は自己融着テープを巻き、防水処理をしておきます。

 

<完了>