50MHz移動用ダイポール

◆はじめに(2006/11/25)
50MHzで組み立てと分解が素早くできるアンテナを考えてみました。移動先でネジ類を落っことすと探すのに苦労するため、ネジは緩めるだけ、エレメントは差し込み方式としV型なのでエレメントが抜ける心配もありません。

◆仕舞寸法は540mm以内
ポールに使う渓流用のカーボン釣竿(4.5m 10本組 下から6段を使う)の仕舞寸法が540mmなので、この寸法以下に収まるようにします。ダイポールのエレメントは片側1.38mであり、分解して540mm以内に収まるよう、3種類のアルミパイプを継ぎ足します。

◆固定部の構造
3mmのベーク板に、60mmに切った直径6mmの真鍮パイプを120度の角度で取り付けました。これは120度にするとインピーダンスが50Ωになるという説に基づいています。ポールは渓流用のカーボン釣竿(4.5m)のうち、直径9.5mmより下の部分を使います。
またポールの固定部は30*10*50mmの木材(アガチス材)を2枚重ね、中央に9mmの穴をあけ、そこにポールを通し、写真のように2本のビスで固定しています。9mmの穴あけは木工用のキリを使いました。固定部の図面

   
            正面                  固定部の木材を外す                  裏面              9mm穴加工のキリ

 固定部を上から見る

◆バラン部
トロイダルコアFT37−61を使い、細い単線3本をトリファイラ巻き(5回)した強制バランで給電しています。万能基板の上に組み、全体を熱収縮チューブで保護しています。エレメントとの接続はミノムシクリップを使い、給電部のラグに接続しました。 
バランの図面

  バラン部

◆エレメント
直径8、7、6、5mm、肉厚0.5mmの4種類のアルミパイプを使い、8mmのものは補強用です。アルミパイプはパイプカッターで切ります。表面がアルマイト加工(絶縁被膜)されているため、細かいサンドペーパーで磨き、被膜を落とします。パイプを差し込むときは少し油をつけ、滑らかに挿入できるのを確認しながら押し込んでいきます。無理に押し込むとパイプの内径に傷をつけ、それこそ「抜き差しならなく」なりますのでご注意してください。パイプは長さ485mmと490mmで、差込部分の長さは40mmです。3本つないだエレメントの長さは1380mmですが、トロイダルコアを始点としたリード線+ミノムシクリップ+エレメントの合計は1475mmになりました。 
エレメントの図面

  

◆SWR値は
50.2MHzにおいて1.05という値になり、これ以上調整する必要もないので、作りっぱなしの長さで完成となりました。

◆出来上がりの姿
ポールとエレメントは釣竿の袋に入れ、固定部(給電部)とバラン+同軸は100円ショップで買った袋に入れました。

 

◆実際に使ってみる
ポールをベンチなどに固定し、ポールの先端に固定部を取り付け、2個のナットを締めてから、エレメントを差込み、バランをクリップでつなげば終了です。あまり荷物にならず、手軽に使えるアンテナとして便利なものです。

 

<完了>