アンテナスイッチ

◆はじめに(2005/1/2) 
トランシーバは1台の機械に送信機と受信機が同居し、動作を切り替えるために最低でも電源とアンテナを切り替える必要があります。ここではアンテナの切り替え回路について紹介します。


◆機械式スイッチを使う(2005/1/3)

  1. あまりにも簡単過ぎますが、これが基本です。通常は2回路2接点のトグルスイッチなどで電源回路と連動させ、送受を切り替えます。
  2. スイッチを正面パネルに取り付ける場合が多いので、アンテナ端子まで同軸ケーブルで引っ張ることが必要です。
  3. 電源回路とアンテナ回路を1つのスイッチで切り替えるため、距離が接近して高周波電流が電源回路の回りこむという心配はありますが、QRP機であれば問題ないでしょう。
  4. 切替回路が多くなれば、3回路とか4回路のトグルスイッチが利用できます。
  5. また最近は見かけませんが、シーメンスキースイッチというレバー式で多くの接点を持つものがありました。

 シーメンスキースイッチ


◆リレーを使う(2005/1/3)
マイクにつけたスタンバイスイッチなどで遠隔操作を行うため、リレーはアンテナコネクタの近いところに置くことができ、ロスの少ない配線ができます。リレーと並列に接続したダイオード(10D1)はサージ吸収用で、コイルを断続的にON-OFFしたときに発生する高電圧を抑えるためのものです。

 高周波リレー(UHFまで使用可能)


◆ダイオードスイッチ1(2005/1/3)
三菱のMI301というPINダイオードを使った回路です。無接点化しているため、CWのフルブレークインのように頻繁に高速に切り替えることが必要な回路には最適です。この回路ではダイオードに約20mAほどの電流が流れます。100mWほどのQRP機ではR1を1K〜3K程にして消費電流を抑えることもできますが、あまり減らすとロスが発生すると共に、高調波の発生もあるようなので気をつけることが必要です。MI301は最大5Wまで使うことができます。RFCは扱う周波数によって値を変更しますが、リアクタンスとして数100〜数KΩもあればよいと思います。

計算例:50MHz、10μHの場合

ωL=2πfL=2*3.14*50*10^6*10*10^-6=3.14kΩ

動作としては送信時の場合、RFC2→D2→R1と電流が流れてダイオードD2が動作状態となり、送信機からの高周波電流がC1→D1→C3と流れ、アンテナ側へ導かれます。その時、D2は逆バイアスとなるためC2の方には高周波電流は流れず(流れにくくなり?)受信部は保護されます。

ダイオードスイッチは送信時に電力を消費するのは仕方ないとしても、受信時にも20mA近く消費するのは面白くありません。特に電池を利用したハンディ機は消費電力を少なくしたいものです。その場合には受信側のRFC1を3KΩ程の抵抗に置き換えます。

  MI301

◆ダイオードスイッチ2(2005/1/3)
下の回路はQRPハンドブックで、JR3KBU芦刈さんが製作された10MHzトランシーバに使われているもので、ダイオードには電源の整流回路でおなじみの10D1が使われています。まだ実際にこの回路を使ったことはありませんが、電力消費が送信時のみというのがFBですね。

<完了>