デカップリング回路

◆はじめに(2015/11/13)
増幅回路を動作させたとき、電源回路からの回り込みで異常発振など動作が不安定になることがあります。この回り込みを防ぐため電源部にデカップリング回路を入れますが、実際にどの程度の効果があるかを調べてみましょう。


デカップリング回路(2015/11/13)

  1. 回路1はトランシーバのマイクアンプ部に使用しているもので、電,源部に1kΩと0.01μのデカップリング回路を入れています。これがないと送信出力が回り込んで変調音のおかしくなることがありました。
  2. 回路2は100Ωと0.01μでデカップリングを組んだもので、7MHzの場合では計算上INPUT部の高周波はOUTPUT部で2.2%(1/45)に減衰します。
  3. 回路3は7MHzのトランシーバーを使って実際に測定したもので、減衰率は1.4%(1/71)になりました。
  4. 回路4は抵抗の代わりにコイルを使うもので10μHでの減衰率は0.5%(1/192)になります。
  5. 回路5は7MHzのトランシーバーを使って実際に測定したもので、減衰率は0.18%(1/563)になりました。

なお、高周波電圧は倍電圧検波したものをデジタルテスタで測っているため実効値の2√2倍弱を示しますが、ここでは読み取った電圧を比率計算に使用しているだけなので良しとします。また0.2V以下になるとダイオードの非直線領域になり表示値の正確性は低下しますが、計算値に対し単位レベルで合っているので、これも良しとします。hi

 7MHzトランシーバーを使ってデカップリング回路の減衰率を測定

<完了>