ダイオードスイッチ                                                 戻る

ダイオードスイッチの動作(2017/4/14)
ダイオードに電流を流したり止めたりして高周波の信号を切り替える「ダイオードスイッチ」は、トランシーバでは送受で共有している水晶フィルタの切り替えなどに使います。リレーに比べ動作速度が早く、少電流で済み、無接点なので劣化が無いなど便利なものです。下の回路は機械スイッチをダイオードスイッチに置き換えたものです。

ダイオードスイッチの損失とアイソレーション(2017/4/14)

  1. 入力周波数12MHzにおいてダイオードスイッチをON/OFFした時の各部の電圧を下の表に示します。
  2. T部の電圧が12Vの場合は95%ほどの出力ですが、0Vにしても10%の0.02Vが出力されており、そのときR部に逆バイアスとして12Vを印加しても若干下がる程度で出力ゼロにはなりませんでした。
  3. 1S2076Aの端子間容量は最大3PFですが、試しにD1を1PFに置き換えると0.02Vが出力として現れており、1PFほどの端子間容量はありそうです。
  4. Xc=1/ωCの式から高い周波数では信号がより通りやすくなるため、PINダイオードのように端子間容量の少ない素子を選ぶ必要はありますが、数十MHz程度まではシビアな切替でなければ使用は可能です。
  5. ダイオードを2個直列に接続すると損失は若干増えますが、アイソレーションは改善されました。

 SGとRF電圧計を使ってダイオードスイッチの損失とアイソレーションを調べる

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