励振増幅

◆回路の役割(2006/12/10)
終段増幅部の前段に位置し、終段回路を十分に動作させるために送信信号の増幅を行います。


◆励振増幅部(2007/01/21)
回路1は一般的なA級増幅で、終段を増幅するのに十分な出力があるトランジスタを使っているかが、1つのポイントでしょう。トランジスタ規格表を見ると、例えば電圧13.5V、175MHzで終段は2SC2053、出力を200mWとすれば、入力すなわち励振増幅部の出力は4mWほど必要です。また終段が2SC1970で出力が1.2Wであれば入力は120mW必要です。励振増幅として効率は50%ほど、出力コイルの損失も見込み、終段をドライブするに足るトランジスタを選ぶことになります。

回路2はバイアス回路にシリコンダイオードを入れたものです。ダイオードは順方向のとき端子電圧は約0.6Vであるため、この回路を電池で駆動する移動用トランシーバに使うと、電源電圧が変動してもベース電圧を一定に保とうとする効果があり、回路1に比べ電圧低下による出力の低下が比較的少ないというメリットがあります。

<完了>