タップ立て・ねじ切り
◆タップ立て(2018/1/26)
- アンテナ用のパイプにビスを直接ねじ込みたい場合など、ナットを使わない時はタップというメネジを切る工具を使います。
- 先端の形状により 1番(荒)、2番(中)、3番(仕上)タップがあり、1番はタップの喰い付きをよくするため先端が細くなっています。3番は先端近くまでネジが切ってあります。
- 1番でタップを切り、2番、3番の順でタップを切ればきれいな仕上げになりますが、薄板の場合は1番だけで終わらせてしまうこともあります。
- M3のタップを立てる場合はφ2.5のドリルで下穴をあけ、そこにタップを垂直に立ててハンドルをゆっくり回しながらタップが喰いつくよう、押し気味にしてネジを切ります。
- 下穴径はタップ径の8割を目安にしたらよいでしょう。
- タップの先端には油を付け、深い穴の場合は2/3回転したら1/3回転逆回しして切粉を外に出し、更にネジを切り進めます。薄板の場合は逆回ししなくても良いでしょう。
(左)上から 1番(荒)、2番(中)、3番(仕上)タップ (右)タップハンドルとタップ
(左)φ2.5の下穴をあける (中)タップを垂直に立て、ハンドルを回してねじ込む (右)M3のネジ穴
◆ネジ切り(2018/2/2)
- 丸棒にネジを切る場合はダイスという工具を使います。
- ダイスの文字面を上にしてダイスハンドルに入れ、側面のネジで固定する。
- 丸棒は先端部分をヤスリで削って少し細くしておくとダイスの喰い付きが良くなります。
- 丸棒は万力やドリルのチャックで固定し、先端には油をつけます。
- ダイス文字面のメネジ部を丸棒に喰い込ませ、ハンドルをゆっくり回しながらネジを切り進める。
- ダイスが丸棒に対して垂直に喰い込んでいるかを確認しながら必要な寸法までネジを切ります。
- ハンドルを回した軌跡が平面になっている場合はOKですが、波を打っている場合はネジが真っ直ぐには切れていません。
(左)M3ネジ用のダイス (右)ダイスハンドル
ダイスをハンドルにセット
丸棒の先端はヤスリで削り、ダイスが喰い付きやすくしておく
(左)万力で丸棒を固定 (中)丸棒端部にダイスのメネジ部を喰い込ませる (右)端部に油を付けてからネジを切り進む
φ3真鍮棒の端部に切ったM3のオネジ
ドリルのチャックを使用すると万力よりもしっかりと掴むことができる
<完了>
参考文献
- 鉄道模型の工作手帳 坂本衛著 山海堂