大きな穴あけ
◆はじめに(2017/12/8)
電気ドリルであけられる穴はφ10までですが、それ以上の穴径や丸い穴以外になると別の工具が必要になります。このページでは大きな穴のあけ方について紹介します。
◆テーパーリーマー(2017/12/8)
- 穴を徐々に大きくする工具で、下穴としてφ3〜φ4の穴をあけてからリーマーの先端を穴に入れ、ハンドルを回して必要な大きさに拡げます。
- 厚い板の場合はリーマーの根元近くなると穴がいびつになることがあるため、そんな時は上のサイズのリーマーを使います。
- リーマー加工により発生したバリは、リーマーを斜めにして円周方向に360°回し、リーマーの刃で削り取ることができます。
(左)φ20用とφ12用 (右)テーパーリーマーを回して穴径を大きくする
リーマーを傾けてバリ取り
◆シャーシーパンチ(2017/12/8)
- 決まったサイズの丸穴をあける工具で、φ10の下穴をあけてから刃部と穴部で板を挟み、ネジのハンドルを回しながら穴を抜くものです。
- 加工するアルミ板の厚みは1.5mmまでで、2mmになるとかなりの腕力が必要になるため付属のハンドル長では不足であり、別に鉄パイプを準備しハンドルの長さを延長して穴あけをします。
- 主に真空管のソケット穴をあけるときに使った工具なので、加工する板厚はアルミで0.8〜1mmが想定されているように思います。
刃部のサイズは左からφ30、φ25、φ20、φ18、φ16
(左)φ10の穴をあけてからネジ部を通し反対側に刃部を取り付ける (右)加工前の状態
◆ハンドニブラ(2017/12/15)
- 丸穴でも四角穴でも自在な穴をあける道具です。
- φ10の穴をあけてからそこに刃部を入れ、1mmほどを徐々に噛み切りながら穴を拡大して行きます。
- 加工できるアルミ板の厚みは1.5mmまでで2mmになると握力が必要です。
- 必要な大きさの穴より1mm程度内側を切ってからヤスリで指定寸法に仕上げます。
(左)エンジニア製とHOZAN製 (右)ハンドルを握って少しずつ切り進む
ハンドニブラであけたラジケータ用の穴
◆糸ノコ(2017/12/15)
- 「金属用」と書いてある目の細かい鋸歯を使ってください。
- 四角い穴をあける場合は四隅にφ3程度のドリル穴(休み穴)をあけ、1つの穴に鋸歯を通してから切り進み、次の穴に達したら90度方向転換して更に切り進みます。
- 必要な大きさの穴より1mm程度内側を切ってからヤスリで仕上げます。
糸ノコ
金属用の鋸歯
<完了>