局部発振器(BFO)

回路の役割(05/01/15)
SSBを受信する場合、中間周波増幅部からの信号をそのまま検波すると「モガモガ」といった感じの音になっていまい、何を言っているのか判りません。普通の音声にするためには、中間周波数から約1.5kHzずらしたキャリヤを局部発振器(局発)より検波部に注入・混合して音声信号を作ります。BFOはBeat Freqency Osciratorの略で「うなり発振器」との訳語があります。


局発の回路(05/01/15)
回路1はミズホ通信のピコなどでよく使われているものです。簡単な回路ですが高調波を含むため、出力波形は歪んでいます。私はこの回路で十数台組んでおり、特に支障はないように思いますが、気になる方は回路3のように電源とコレクタの間に同調回路を入れるか、回路4のようにLPFを入れることで、きれいな正弦波を取り出すことが出来ます。

 

回路1
中間周波数が11.2735MHzで、USBの場合は1.5kHz下側に発振周波数を設定し、11.272MHzとなります。またLSBの場合は上側にとり11.275MHzです。そして受信信号に対し第1局発(VFO)が上側の場合はUSBとLSBの周波数関係が逆になります。少し頭がこんがらがってしまいそうですね。hi

回路2
水晶とトリマの間に5.6μHのマイクロインダクタを入れVXOとしています。これはラダー型水晶フィルタを組んだ場合、同じ周波数の水晶を局発に使おうとすると、水晶の表示周波数よりも3kHzほど下側に発振周波数を持ってこねばならず、トリマだけでそこまで引っ張ることは難しいので、コイルを追加したものです。表示周波数が12MHzのHU18/U型水晶でSSB用のラダー型フィルタを組むと、フィルタの中心周波数は約11.9985MHzになりました。それより1.5kHzほど下側が局発のキャリヤポイントになるため、その周波数になるようトリマで調整します。無論、水晶による個体差があるので微調整は必要です。


   自作した12MHzラダー型水晶フィルタの特性

回路2のQRH(05/01/15)
回路2の周囲温度を10℃〜35℃まで変化させた時のQRHを測定しましたが、結果は26Hzであり、実用上キャリヤポイントがずれる程の影響はないことがわかりました。


キャリヤポイント の調整(05/01/16)

キャリヤポイントを調整する場合、別の確認方法として以下の手順があります。

  1. アンテナ端子にQRPパワー計を接続し、送信状態にして下さい。
  2. 局発のトリマを容量が増える方向に回すと、メータの振れがストンと落ちるところがあり、そこよりもう少し回したところに設定します。

 
       キャリヤ漏れあり             針の振れがゼロになった