ポップノイズ対策                                     Home

はじめに(2003/05/18)
トランシーバの送信→受信、あるいは受信→送信に切り替える時、スピーカーから「ガリッ」とか「ブツッ」とかいうクリック音(ポップノイズ)が聞かれ、非常に気になります。LM386の入力段にオシロをつないで波形を見てみると、スタンバイ時にトゲのような波形が観測できます。この音をなんとか気にならない程度まで下げてやろうと対策をしました。


SSB編(2004/11/17)

SSBの場合、送信時にはLM386の動作を止めます。これは送信の電波がわずかにLM386に回り込み、スピーカから音声が出ることを防ぐためのものです。

受信→送信
2SC2458とR1(10KΩ)で組んだ回路部分です。送信時の電圧(T+12V)が10Kを通して2SC2458のベースにかかり、コレクタ−エミッタ間が導通状態になり、AF信号をグランドに落とします。この回路を入れることで、それまで大きく「ガリッ」と言っていた音が、小さな「プツッ」という音になりました。

送信→受信
C1とR2で組んだ回路部分です。送信時にLM386の2ピンに電圧をかけて動作を殺す方法はよく知られていますが、送信から受信に切り替わってからも、C1に充電されていた電気でLM386の動作を止める時間を持続し、ポップノイズが聞こえないようにします。


CW編(2004/11/17)

CWトランシーバでフルブレークインを行う場合のポップノイズ対策です。ここでは送信時にモニタ回路(サイン波発振回路)を動作させ、キーイングのトンツー音をスピーカから出すためLM386は常時動作させています。しかしポップノイズ対策をしないとキーを上下させた時にクリック音が発生し、大変に耳障りです。

受信 → 送信
上の回路ではキーを下げた時にTR1とTR2が動作し、受信部からの低周波信号をTR2で短絡してクリック音を低減します。またモニター回路からの低周波信号は5KAを通じてLM386に入力されますが、R2があるためTR2による短絡の影響を大きくは受けません。

送信 → 受信
キーを上げて受信状態に入っても、C1に充電された電圧でTR1の動作が若干遅れ、TR2が動作したままになって送信→受信時に発生するクリック音を低減します。C1が放電された後はTR1とTR2の動作が止まり、TR2は開放となって受信部からの信号はLM386に供給されスピーカから音が出ます。C1の値を変更することで遅延時間を変えることが出来ます。


本来は送受切替時に発生するトゲのような波形を生じさせないようにすべきですが、その部分の追求が中々難しいため、AF段で聞こえないようにするための簡易的な方法を紹介しました。リグの品位を上げるという意味では、まだまだ研究すべきテーマでしょうね。

<完了>