高周波用コネクタ
◆はじめに(2019/3/8)
- 同軸ケーブルを介してリグとアンテナや他の無線機器、測定器をつなぐコネクタは各種ありますが、ここでは代表的な @M型 ABNC型 BN型 を紹介します。
- 差し込み側を プラグ(オス)、受け側を ジャック(メス)またはレセプタクル と呼び、総称で「コネクタ」と呼んでいます。
- ジャックはパネルに取り付けないもの、レセプタクルとはパネルに取り付けるものを言います。
- 使用する同軸の太さによって3D2V用や5D2V用などを選ぶことが必要です。
◆M型コネクタ (2019/3/8)
- 高周波コネクタの中では一番多く使われており、@200前後と比較的安価です。
- インピーダンスは絶縁物の材質によって異なりますが30〜35Ωであり、200MHz以下の周波数で使用するのが一般的です。
- キャップ部分(2)を外して先に同軸に通してから(1)の先端部分の半田付けをします。
- これを忘れたとき同軸の反対側からキャップを通すことができれば良いですが、そうでないときはやり直しがきかないので、新しいコネクタを準備することが必要です。
(左)M型プラグ (右)角座と丸座のレセプタクル
◆BNC型コネクタ(2019/3/15)
- コネクタのインピーダンスが50Ωになるよう設計されていますが、75ΩのBNCC型もあります。
- 規定通りに同軸をつなげば4GHzにおいてVSWRは1.3以下で使用可能。
- 「バヨネットロック」と呼ばれるコネクタを90°回転させることによって固定できる構造で脱着が早くできます。
- 繰り返し使っていると網線部がボロボロになることがあり、時々は分解して内部を確認してください。
- 中心部のピンが引っ込んでいると接続不良になるため、時々はピンが下の画像のような位置にあるか点検してください。
BNCプラグ
角座と丸座のBNCレセプタクル
中心ピンの先端が白い絶縁物の高さと同程度であること
◆N型コネクタ(2019/3/22)
- コネクタのインピーダンスが50Ωになるよう設計されています。
- BNC型よりは大きな電力が扱えます。
- 1200MHzなどUHFのリグや測定器に使われており、規定通りに同軸をつなげば10GHzにおいてVSWRは1.2以下で使用可能。
- M型に比べると価格は数倍します。
(左)N型プラグの中身 (右)N型レセプタクル
◆変換コネクタ(2019/3/22)
- 型の違うコネクタをつなぐアダプタで、その組み合わせは多数あります。
- 下の画像はFT817の背面についているM型レセプタクルにアンテナからのBNCプラグをつないだ例で、中間にM/BNC変換コネクタを使っています。
<完了>
参考文献
- HAM NOTE BOOK CQ出版社
- わかるアンテナ設置のノウハウ CQ出版社
- 高周波回路設計ノウハウ CQ出版社