放熱シート
◆放熱シート(2020/5/1)
トランジスタの形にカットされた雲母の絶縁材とブッシュ(すでに閉店した名古屋のカトー無線で40年以上前に15円で買ったもの)
M3×8ビス (左)ポリカーボネイト (右)ステンレス
シリコンシート 200×200mmのものが@2600(高かった!)hi
(左)トランジスタの形にカット (右)使用例
◆放熱シートの誘電率(2020/5/8)
雲母はマイカコンデンサにも使われている誘電率の高い素材であり、2SC1970のようなコレクタがフィンに接続されており、そこに絶縁材として使うとコレクタとグランドの間にコンデンサが接続された状態になって、VHFでは増幅度が落ちるという問題がありました。これをシリコンシートに変更することで若干改善する事ができたという経験があります。
そこで容量がどの程度のものなのか、2SC1970を放熱器(アルミ板)にポリカーボネートのビスで固定し容量を測定してみました。(*1、2)
2SC1970のコレクタとグランドの間に放熱シートをはさんで容量を測定する。
マイカ 28.6PF
シリコンシート1枚 18.5PF
シリコンシート2枚 10.3PF
何も挟まずに距離を離す 0.5PF
◆静電容量の計算(2020/5/8)
シリコンシート1枚の場合
静電容量 C 、コレクタの面積 S 、シリコンシートの厚み L 、シリコンシートの誘電率 εs 、真空中の誘電率 εo=8.855×10^-12 とすると、静電容量の計算式から(*3)
C=εo×εs×S/L=(8.855××10^-12)×4×97×10^−6/0.25×10^−3=13.7×10^-12=13.7PF となり、18.6PF に近い値となりました。
◆放熱器はグランドから離す(2020/5/8)
放熱器を取りつける部分の裏側
<完了>
参考文献(*印)