Sメータを作る(00/1/22)                                     もどる

Sメーターというのはメイン同調ツマミと共に、リグ正面パネルを飾る重要な部品と思います。しかしデジタル化の流れもあるのでしょうが、もう手に入らなくなりました。下の画像は25年程前に購入した日置のSメータです。型番はMK38型(右)とR45型(左)で、これは取り付け穴が38mmと45mmから来ています。アマチュア無線華やかなりし頃はSメータを市販しても商売になったのでしょうが、このような正統派のSメータはもう20年近く前から店頭では見かけなくなりました。

パーツ屋をこまめに探せばラジケータタイプならば見つけることはできますが、ここではアマチュア精神を発揮して目盛り板を自作し、ラジケータやVUメータをSメータに改造する事にしました。目盛板の付け替えはFCZ研のQRPメータなどで行われていますので、そのアイデアを拝借しています。


メータの測定(00/1/22) 

ラジケータは大阪・日本橋の共立電子(シリコンハウス)で購入(バッテリチェッカ用)。フルスケール300μAのもので、針の振れとテスターの値について5個測定し、その平均値を表示しました。個体差が10%程あります。MK38のS目盛りとラジケータの目盛りとの関係を比較するため回路を組み測定しました。5個測定しグラフに平均値を示します。ご覧の通り目盛りと電流値は直線関係ではありません。右側に行くほどつまった感じになります。

                         

MK38(S目盛)   MK38(μA)   ラジケータ目盛(10等分)   ラジケータ原点からの寸法(mm)
1 5 0.7 1.7
3 17 2.3 5.5
5 32 4.7 11.0
7 48 6.6 15.6
9 67 8.1 19.1

製作1(00/1/22)

目盛板はCADを使って書き、葉書程度の厚みの紙にプリントしました。

  

メータを分解して目盛板をはずし、目盛板の裏側に両面テープを貼ってメータに貼り付けます。

  

透明のカバーを元に戻し、回りをセロハンテープで固定すれば出来上がり。

 目盛りの寸法


製作2 (04/01/10)

共立電子はVUメータ(250μA@450)も扱っていますので、これもSメータにしてみましょう。

  1. メータの振れの測定方法は製作1と同じです。
  2. カバーはセロハンテープで止めてあるため、これを外します。
  3. 目盛り板はCADで書いたものを、ハガキ厚程度の紙にインクジェットプリンタで印刷します。
  4. はさみでカットした後、四隅に両面テープを貼ってメータに取り付けました。
  5. カバーはメータ本体にセロテープで固定すれば出来上がり。

  

 

 プリントする紙を写真用紙に変えると、きれいな仕上がりになります。


感想(04/01/10)

今回は日置のSメータの目盛りを、現在手に入る安いメータに再現する手順を示しました。しかし本来Sメータというものは受信機のAGC特性と深く関係しており、上記の手法でSメータを作り受信機に取り付けたからと言って、S目盛り1つが6dBになっているわけではありません。あくまでも目安であることをご承知おきください。

ラジケータを5個測定しましたが、意外と個体間のバラツキが多いですね。トランシーバではSメータとしては常に正確な値を読み取っているわけではないので、まあこんなもんでもいいのかと思いますが、1個2000〜3000円するメータというのは、それなりに値打ちがあるなー と言うのが今回の実験の感想です。1つ実験して1つ判りました。

<注記>ラジケータとはラジオインジケータの略語です。トランジスタラジオのチューニングと同時に電池残容量表示用として少し高級なラジオに付いていたものです。