自作で使う工具(2010/01/23) ホームに戻る
自作をするには色々な道具(工具)が必要です。キットの製作であれば半田ごてとラジペン、ニッパ程度で済みますが、自作の領域が広まるほど各種の道具が必要になってきます。このページでは私が日ごろ使っている工具を紹介します。
半田づけ
◆半田ごて、半田ごて台
gootのPX242という70Wのセラミックヒータ式で、スイッチを入れてからの温度上昇が早く、420℃になるとその後は温度を一定に保ちます。ラグ板配線が主なため熱容量の大きいものを使っていますが、細かいプリントパターンの場合は、30W程度の先が細い半田ごてのほうが使いやすいでしょう。また半田ごて台にはスチールたわしを置いて、こて先の掃除をします。
◆半田
やに入りはんだ 直径1mm錫60%、1kgのものを買い小分けして使っています。やに入り半田の作り方は、太い筒状の半田の中にヤニをいれ、それを引き伸ばしながら最終的に1mm程度のものにするとか。
◆はんだ吸い取り器
工具メーカーのものを買うと千数百円しますが、100円ショップで買った315円のものでも結構使えます。
きる
◆ニッパー
マルト長谷川工作所 N-215。スカッと小気味よく切れる優れものです。電線のビニール被覆をむける穴つきの物が便利です。
◆金ノコ
金属用の細かい刃のついたノコギリです。
◆金切り鋏
アルミや真鍮などの薄板(0.5mm程度まで)を切ります。
はさむ、しめる
◆ピンセット
半田付けの時など物をはさむ道具として、とにかくよく使います。
◆ラジオペンチ
先の細い部分で曲げたり、締めたり、つかんだりと便利な道具です。
◆ドライバ、ナット回し
プラス、マイナス、ナット回しの3種類ですが、サイズは各種をそろえる必要があり、大は小を兼ねるという訳には行きません。柄の長さが長い物や短い物。回転部分がラチェット式のものなど様々です。
◆絶縁ドライバ
高周波回路において、普通の金属製ドライバでコアとかトリマに触ると同調点が変わってしまう場合があり、そんな時は絶縁ドライバを使います。先端がセラミック製で、コアをまわす場合はコアのサイズに合ったものを使いましょう。サイズが合わないとダストコアを割ってしまうことがあります。
◆モンキーレンチ、スパナ
コネクターなどに付いているナットを回すのに使います。スパナは各種そろえておくと便利で、サイズの合わないものはモンキーレンチを使います。
◆万力
机に端にネジで固定できるタイプの幅50mmのものを使っています。安いものはつかむ部分がピッタリ合わないことがあるので、気をつけましょう。
あける
◆電気ドリル
ながらくハンドドリルを使っていましたが、電気ドリルを使い始めると元には戻れません。写真はリョービの変速式200Wのもので、ホームセンター等で3k程で購入できます。ドリルの直径は1.5mm〜10mmまで使えます。
◆ドリル
1mmから10mmまで各種揃えています。3mmのネジを通すには3.2mmのドリルで、少し大きめの穴を開けてください。柄の部分は空芯コイルを巻くときの芯に使えて便利です。
◆面取りカッター
皿ビスの頭を沈めるときに使います。アルミを加工するとカッターの溝に切り粉が詰まり切れ味が悪くなります。そうならないようカッター溝には少量の油をつけておくと切粉が詰まらず、切れ味を維持することができます。
けずる、ひろげる
◆ヤスリ
ヤスリの種類としては平・丸・四角・三角・半丸などの種類がありますが、殆ど平と丸でカバーできます。削る相手によってヤスリの大きさは数種類そろえたほうがよいでしょう。表面をキレイに仕上げたい時は細かい目のものを使います。
◆ハンドニブラ
宝山のハンドニブラはメータなど四角い穴を開けるときに便利で、レバーを握ると1mmほどずつ板を噛み切って行きます。歯の部分を通す穴として直径10mmの穴を先に開けておく事が必要です。
◆テーパーリーマ
ドリルで開けた穴を広げるために使います。上は最大径20mm下は12mmのものですが、最大径近くになると穴がいびつになってしまうため、1つ上のクラスのリーマーが必要になります。
◆シャーシーパンチ
16、18、20、25、32mmの決まったサイズの穴を開けるのに使います。
その他
◆千枚通し
ケガキ線を入れたり、ドリル穴を開ける場所に印をつけるのに使います。
◆オートセンターポンチ
ドリルで穴あけする時に位置がずれないようにするために使います。先端部を穴あけしたい位置に当て、反対側の赤い部分を押し込むと、ばねの作用で内部のハンマーが働き、パチンという音とともに先端部をあてた部分がへこみます。
◆定規、ノギス
寸法を測ったり線を引くときに使います。扱う相手がアルミなどの金属が多いので、ステンレス製のものが良いでしょう。ノギスは精度が0.1mmなので、微妙な寸法測定に便利です。
◆ハケ、歯ブラシ
リグの隅たまったゴミとか切粉は塗装用のハケや歯ブラシで掃除しています。
◆工具箱
ラワン板を使って3段の棚を作り、キャスターを使って自由に移動できるようにしています。上部は工具入れ、側面にはL型のフックをねじ込み、そこに色々なものをぶら下げています。
<完了>