ビニール線
◆より線と単線(2018/9/14)
ビニール被覆の中に細い銅線が12本程度入ったものがより線、太い銅線が1本入ったものが単線で、より線は単線に比べて柔軟性があり用途によって使い分けます。またビニール被覆の色が何色もあり配線の用途によって使い分けると後から回路を見直すときに便利です。例えばトランシーバーで送信部は青、受信部は赤、共通部は黄色と言った具合です。
◆線の太さ(2018/9/14)
- よく使うビニール線として0.3SQという太さのものがあります。SQとはSQUARE(スクエア)で面積を表し、別の表現としてmm2とも書きます。
- 0.3SQはビニール被覆の外径がφ1.5ほどであり、被覆材の耐熱温度にもよりますが許容電流は3Aほどです。
- 小さめの装置を作る場合は被覆の外径がφ0.8のように細い線を使いますが、これは導体の外径が0.32mmで、0.08SQという規格のものです。
◆より線の末端処理(2018/9/14)
より線はビニール被覆をむくと内部に細い銅線が12本程度入っています。このままで配線をすると銅線が広がって扱いにくくなるため、被覆をむいた後に銅線をよじっておきます。
(左)被覆をむいたところ (右)より線をねじったところ
◆単線(2018/9/14)
- 単線はスズメッキされた銅線1本がビニール被覆されたもので、より線のような末端処理は必要ありません。
- より線よりも柔軟性は劣りますが線材として硬い分、リグ内で配線する場合は一旦決めた位置がずれにくいため使いやすいでしょう。
- ブレッドボードのジャンパ線として使うこともできます。
φ0.5単線
◆平行線(2018/9/14)
- 2本の線が一対になったもので、よく見慣れたものにACコードがあります。これは交流なのでプラスマイナスの区別をする必要はありません。
- 赤黒の線はプラスマイナスの区別が必要な電源ケーブルや、ステレオのスピーカーコードとして使います。
- ベルコードで極性を区別することが必要な場合は、片側の被覆に着色されたものを使うと距離が長くなってもすぐに判ります。
(左)ACコード (中)赤黒コード (右)ベルコード
<完了>