複同調の効果                                戻る

◆FFTで見るVXOのスプリアス(2016/10/21)
中間周波数を12MHz台に取った144MHzSSBトランシーバーには132MHzのVXOが必要になります。144Mについてはこれまでに何台も作ってきており、周波数変動など色々なデータは取ってきましたが、スプリアスについては測定器がないためなんとなく同じ構成で組んできました。しかし昨年テクトロニクスのTBS1052Bという50MHzのデジタルオシロを55kほどで購入し使ってみるとFFTの機能が面白いことに気づきました。スペアナ(スペクトラムアナライザ)ほどのダイナミックレンジや周波数範囲はありませんが、Y軸の精度を期待しなければ500MHzまでは表示ができるため、これまで手をつけられなかったスプリアスについて調べてみることにしました。

単同調を複同調に変えてみる(2016/10/21)
144MHzトランシーバーの132MHzVXOは下の回路のようになっています。3倍オーバートーン44MHzの水晶を使って基本波(44÷3=14.667MHz)で発振させ、2SK241と2SC1906で2回3逓倍して132MHzを作ります。ところが44MHzと132MHzの出力をFFTで見ると意外とスプリアスの多いことに気づき、44MHz部を複同調にすることで88MHz(44MHz×2)の成分は残りますが他の周波数は抑えることができました。

  
(左)44MHz部を単同調にしたときの44MHz部の出力 (右)44MHzを単同調にしたときの132MHz部の出力

  
(左)44MHz部を複同調にしたときの44MHz部の出力 (右)44MHzを複同調にしたときの132MHz部の出力

ピコ2(MX2)では2箇所とも複同調なのですが、私が主に使用している20Pの平ラグ板にVXOと受信部高周波増幅+混合を組むとラグの数が不足するため44MHz部のコイルを1個省略していたのですが、今回の結果を見るとピコの正しさを再確認しました。


44MHz部を複同調にした132MHzVXO

<完了>