周波数カウンタ4                    戻る

はじめに(2022/8/19)
新型コロナ第7波の襲来で国内では連日20万人近い人が感染しており、更に35℃超えの猛暑が続き、高齢者は出来るだけ外出するなとニュースは伝えています。ハイバンドではEスポも出ており、トランシーバーを持って移動運用したいとは思うものの、さすがにこの暑さでは出かける気になれず、今後の運用や自作環境充実のため、手持ち部品を探しては小物を作っています。据え置き型の周波数カウンタは測定ケーブルが長くなり、それが測定回路に影響することがあるため、ケーブルが短くて済む手元型のカウンタが欲しくなりました。以前アマゾンで購入したカウンタユニットがもう1個あるため、それを使おうと思います。

 周波数カウンタユニット

周波数カウンタユニットの仕様(2022/8/19)

  1. 用途 : HAM機器の周波数表示用
  2. 型番 : PLJ-0802A
  3. 測定周波数 : 1MHz〜1.2GHz
  4. 感度 : 10MHz 10mV 、100MHz 3mV、200MHz 8mV、500MHz 14mV、1000MHz 175mV
  5. 周波数安定度 : ±2.5ppm
  6. 最小周波数表示 :100Hz
  7. ゲートタイム : 0.64秒
  8. 周波数オフセット : 加減算が可能(基板面のボタンで数値入力する)
  9. 電源電圧 : 9〜12V(6V以下で動作停止)
  10. 保護回路 : 電源部に逆接続防止回路付き
  11. 使用電流 : 55mA以下(実測では9〜12Vにて40mA)
  12. 寸法 : 長さ58×幅32×高さ27mm
  13. 質量 : 40g
  14. 生産国 : 中国
  15. 価格 : 1,580円(アマゾンにて購入)
  16. 納期 : 注文後2〜3週間(今回は大阪府豊中市から2日で送られてきた)

回路図(2022/8/19)
回路図はシンプルなもので、外部に出るのは入力端子と電源端子の2つです。

 回路図

ケースの製作と配線(2022/8/19)

  1. 出来るだけコンパクトに作りたいため、内部に収納する部品に合わせてケースの寸法を決めました。
  2. 1mmのアルミ板と9mmのL型アングルで幅79×高さ38×奥行35mmのケースを作りました。
  3. 外部との接続はφ2.1の電源ジャックと、入力部RCAジャックの2つで、ケースの側面に取り付けました。
  4. 電源部は付属のコネクタを使いましたが、入力部はコネクタを外し同軸(0.8DQEV)を直接半田付けします。

 入力端子のコネクタを外し、同軸を直接はんだ付け

 内部構造

 外観

 設定用のボタンを押すため、ケースに開けた穴

 仕様を書いたシールを貼る

◆測定ケーブル長(2022/8/19)
周波数カウンタを使う場合はインピーダンスの低い箇所に測定ケーブルを接続しますが、被測定回路に影響を与えることがあります。八重洲の周波数カウンタYC-500Jに付属していた測定ケーブルは830mm長で容量は73PF、今回製作した測定ケーブルは170mm長で10PFでした。同軸は1PF/1cmなので妥当な値かと思います。

 (上)170mm長の測定ケーブル (下)830mm長の測定ケーブル

使用方法(2022/8/19)

  1. 電源端子に9〜12Vを供給します。
  2. 入力端子にケーブルを接続し、周波数を測定する箇所につなぎ、周波数を読みます。

 カウンタとして局発周波数を測定

◆周波数のオフセット(2022/8/19)
トランシーバでは送信周波数を直接読もうとすると、送信時しか読むことが出来ません。受信時でも周波数を読めるよう、VFOの周波数と局発の周波数を加減算して読む方法を取ります。そんなとき事前に局発周波数を設定しておくことを「オフセット」といいます。その手順については周波数カウンタ3を参照してください。

 オフセット周波数を設定し、外付カウンタとしても使用可能

<完了>