144MHzSSBトランシーバーの製作(144H7)

◆はじめに(2021/12/3)
リグは継続的に作っていないと回路図や画像、文章には残せない感覚的なものを忘れていきます。そんな訳で詳しい製作記事ではなく経過報告程度にしますが、現在144H6機の改造版を作っています。今年の3月に完成してから固定や移動運用で使ってみると色々と反省点が見つかり、その部分を反映したくなりました。


144H6機からの変更点(2021/12/3)
144H6機で使用した副同調用の角型VR(可変抵抗器)で接触の悪い個所があり、復調音が「フニャフニャ」するため主同調+副同調の方式はやめることにします。そのため主同調は10回転ヘリポットで周波数表示は電圧計(ラジケータ)を使用し、またスキャン回路による自動ワッチ機能を追加します。144H6機の主同調は通信機用VRを使ったため問題はなかったのですが、副同調はスペースの関係で通信機用が使えず、小型の角型VRを採用したのがミスでした。


(左)構造図 (右)プリント基板

◆パスコンについて(2021/12/3)
当HPをご覧いただいている方より大量にチップコンデンサを送っていただきましたので、回路図の*印は103(0.01μF)のチップコンデンサを使いました。穴あけ個所が減って基板製作は楽になりますが、付け忘れが無いよう注意が必要です。また半田付けのミスなどでコンデンサにクラックが入っても、外観ではわかりませんがパスコンとしては動作しないため、念のため複数個所につけておくと安心です。

プリント基板について(2021/12/3)
秋月で購入した1mm厚のガラエポ基板で、150mm×100mmの10枚セットが1500円のものです。

 部品付けを終えた基板

◆試験台で調整(2021/12/3)
ケースに収める前に写真のような試験台を作って十分に調整します。銅箔面が出ているため部品交換も容易です。

 試験台に載せて動作を確認

◆ケース作り(2021/12/17)
アルミ板を切り出し、曲げ、穴をあけてケースを作ります。今回のサイズは幅134×高さ43×奥行145mmです。配置の関係で底面に充電端子を取り付けます。

パーツの購入(2021/12/24)
部品不足に気づき日本橋まで買いに行こうかと思ったものの、コロナ禍で通販慣れしてしまったこともあり、今回は秋月に注文しました。送料の500円を払ったとしても、日本橋までの往復の交通費を考えると安いし、秋月の価格も魅力です。パーツ屋を歩き回って実物を見て触ることは続けたいのですが、ネットで注文し銀行振り込みをすれば、翌日には届いてしまうという時代で、便利というか運動不足になってしまいます。hi

 秋月で購入した部品を取り付ける。

◆配線をする(2021/12/31)
基板をM2のビスでケースに取り付け、0.3mm赤・青・黄・緑・黒の単線で色分けをしながら配線を進めます。電源を入れると問題なく動作してしまい、やることが無くなってしまいました hi。完成度を高めようと頑張っている間は楽しいものの、いざ完成してしまうと寂しい思いになるのは何なんでしょうか

  

◆出力波形(2021/12/31)
出力波形をFFTで観測してみました。スペアナではないので正確なデータとして評価はできないのですが、FT817の波形と比較してきたこれまでの実績と、モニタした変調音から「まあ良さそうなレベルだな」と思います。

◆革ケース作り(2023/7/7)
移動運用時におけるアルミケースの傷つきや擦れ・凹み防止対策として革のケースを作りました。

 革ケース

運用実績(2022/5/5)
移動運用時のアンテナは1/2λ電圧給電ホイップです。

日付

相手局

HIS

MY

当局運用地

相手局運用地

距離(km)    

2022/4/17 JH3ARM/3 59 59 兵庫県宝塚市(移動)     和歌山県田辺市龍神スカイライン       104
2022/5/4 JA5OGX/5 57 55 兵庫県宝塚市(移動) 東香川市 117
2022/5/4 JF5KJJ/5 57 55 兵庫県宝塚市(移動) 香川県三豊市 167
2022/5/4 JL3ZAW/3   55 51 兵庫県宝塚市(移動) 京都府船井郡京丹波町長老ヶ岳 55
2022/10/12  JH3SWF 53 53 兵庫県宝塚市(移動)

和歌山県和歌山市

68

             
             
             
             
             
             
             

<完了>