自転車用アンテナ基台の製作

◆はじめに(2023/12/15)
毎年10月〜11月は季節も良く、また各エリアでマラソンコンテストが開催され、暑い夏からの開放感もあって移動運用してみたくなる時期です。さて、これまで自作してきた小さなトランシーバーに長いアンテナを取付けると、足場が悪い時や風が吹いた時には倒れることがあり、また操作上身体の近くに置くためその影響も出てしまいます。私の場合は移動運用でよく自転車を使いますが、荷台に固定するアンテナ基台を作れば安定するし、体から離す事ができます。20年近く乗ってきた自転車がさすがに古くなり、新たに買い替えたので、それに合わせたアンテナ基台を作ってみましょう。


21H2機に取り付けた全長1.4mのセンターローディングホイップ

構造を考える(2023/12/15)

  1. 加工が楽な木材を使い、荷台のφ10パイプを挟み込むようにします。
  2. 使用する木材はアガチス材(30×10mm)で、105mmと85mmに切り、パイプを挟み込む部分は丸ヤスリで深さ1mm程丸く削り取ります。
  3. 上下の部材にM6×50mmのネジを通し、蝶ナットで締め付けて固定します。
  4. 上側の板には角座のBNCジャックをM3×30mmのビスとφ6×15mmのスペーサ4本で浮かして取りつけます。
  5. 144MHzでの運用が多いため、同軸3D2Vの長さは 波長=300/144=2.08m 同軸の短縮率を0.67として 2.08×0.67=1.4m としました。
  6. 21MHzの場合はアンテナ基部にラジアルをつないで地面に這わし、同軸端にアンテナチューナを入れてから、短い同軸でトランシーバーにつなぎます。
  7. 自転車によって荷台の形状は異なるため、それぞれに合わせて設計してください。

 上から見る

 横(後ろ側)から見る

製作する(2023/12/15)
木材を切り出し、穴あけと丸ヤスリでの溝彫りを行い、部品を取り付け、同軸を結束バンドで固定すれば完成です。

 加工した部材

 上側から見る

 横側から見る

◆荷台に取り付ける(2023/12/15)
上下の部材で荷台のパイプを挟み込み、蝶ナットを締めれば完了です。後はアンテナを取りつけて運用します。

 
(左)144MHz電圧給電アンテナ(全長1m)を取りつける (右)ベンチに座り144H7機で運用 @宝塚市安倉下の池公園

 21MHz短縮ホイップを荷台にセットし21H2機でワッチするとロシアの局が聞こえた @伊丹市武庫川緑地

◆傾きを補正(2023/12/22)
片足スタンドの自転車は、止めた時には後ろから見て左に約5度傾いています。そのため荷台も傾くため、アンテナも左に5度傾きます。大したことは無いと思うものの、打ち上げ角への影響がなんとなく気になるため、上下の基台に3mm厚のゴム板を対角線の位置にゴム用ボンドで貼りつけました。これで基台自体が右に5度傾くため、それに取りつけたアンテナは地面に対して垂直になります。

  
(左)横から見る (中)3mm厚の黒いゴム板を貼りつけた部分 (右)5度傾けて荷台に固定

 21MHz短縮ホイップを基台に取り付けると垂直に立ちました @伊丹市武庫川緑地

◆手すりに固定(2023/12/22)
公園などに手すりがあれば、それも荷台の代わりになります。片側だけの固定ではバランスが悪くなるため、木の枝や石などを利用し、もう一方に挟んで蝶ナットを締め付ければ基台の準備が完了です。

 木の枝を挟んで手すりに固定 @宝塚市山手台南公園

折りたたみ椅子(2023/12/22)
移動運用時にコンパクトで手軽に使える椅子が無いかと探し、LOGOSの折りたたみ椅子(ROSY タイニーチェア @2180)をネットで購入しました。キャンプ用の椅子として体を包み込むようなゆったりしたサイズの物もありますが、大きなものはかさ張るし重いため、ほどほどにコンパクトな物を探し、展開寸法34×34×48cm、収納寸法13×13×48cm、質量1kg、耐荷重80kg、収納袋付き、を選びました。袋から出せば1秒で拡げて椅子になります。背もたれ部の左右の支柱が脇腹に当たる違和感はありますが、運搬のことを考えるとこのサイズあたりが妥協点でしょう。

 LOGOSの折りたたみ椅子

<完了>