LPF(ローパスフィルタ)         ホームに戻る

◆ローパスフィルタ(2025/6/20)
送信機は必要な周波数の電波だけを発射できれば良いのですが、周波数変換や逓倍をすると不要成分が現れるため、複同調を回路の途中に入れてスプリアス対策をします。そしてアンテナにつながる最後の関門としてLPFが存在します。設計周波数以上の高調波を減衰させるため、HFのマルチバンダー機には有効と思います。

 特性線図

◆LPFの計算(2025/6/20)

◆回路実験(2025/6/20)
7MHzの水晶発振器を組み、出力部にはインピーダンスの整合を取るため-3dBのアッテネータを入れます。

波形観測(2025/6/20)
スペアナの入力端子には30dBの固定アッテネータを入れました。

  1. 7MHzの水晶発振器を発振させ、スペアナの入力端子をA,B各点に接続し、その時の波形を記録します。
  2. 水晶発振器出力のA点では多くの高調波が観測できます。
  3. LPFを通すと14MHzの2次高調波が48.7dBcで残り、他はノイズに埋もれており、およそ35dBの減衰が得られました。

 
(左)A点:LPFなし (右)B点:LPFあり

<完了>


参考文献

  1. トロイダルコア活用百科 山村英穂著 CQ出版社
  2. 高周波回路の設計・製作 鈴木憲次著 CQ出版社