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◆はじめに(2025/1/31)
数十年前は1台100万円と言われていたスペアナ(スペクトラムアナライザ)ですが、技術の革新で10数万円まで下がってきたものの、まだ手が出ませんでしたhi。しかし数年前から話題になっているtinySAは1万円前後で評判も高いようです。普段スプリアスを調べる時はデジタルオシロのFFT機能を使い144MHzまでは観測してきましたが、430MHzになるとどうにもならず、スペアナが必要になりました。まずは「tinySA活用ガイド」を購入し、概要を把握してみることにします。
tinySA活用ガイド
◆正規品とコピー品(2025/1/31)
tinySAには正規品とコピー品があり、コピー品をつかまされると初期段階のセルフテストで止まってしまうこともあるようです。tinySAのホームページには正規品とコピー品の通販サイトが紹介されており(画面のWhere to
buyをクリックする)、そこで確認してください。なお、日本の正規品サイトとしてはスイッチサイエンスがあります。
◆tinySAとtinySA Ultra(2025/1/31)
tinySAの機能をアップしたのがtinySA Ultraで、スイッチサイエンスにおける価格は2025/1/27時点でtinySAが10,800円(売り切れ)、tinySA
Ultraが29,800円(税込、送料無料、在庫あり)となっています。アマゾン等を使えばもう少し安く購入できますが、コピー品で不快な思いはしたくないためスイッチサイエンスでUltraを注文し、指定口座に振り込むと2日後に届きました。
仕様の比較(公式サイト) 下表は抜粋
項目 |
tinySA |
tinySA Ultra |
外形 |
58.7×91.3×17.1mm |
74 x 123 x 23 mm |
画面サイズ |
2.8インチ |
4インチ |
測定周波数 |
LOW:100kHz〜350MHz |
通常:100kHz〜800MHz |
HIGH:240MHz〜960MHz |
Ultra:100kHz〜6GHz |
|
信号発生器 |
正弦波:100kHz〜350MHz |
正弦波:100kHz〜800MHz |
矩形波:240MHz〜960MHz |
矩形波:240MHz〜4.4GHz |
|
最大入力 |
+10dBm(10mW) |
+6dBm(4mW) |
推奨入力 |
-25dBm(3μW)以下 |
-25dBm(3μW)以下 |
精度 |
±2dB |
±2dB |
分解能 |
0.5dB |
0.5dB |
最小RBW |
3kHz |
200Hz |
測定ポイント |
290 |
450 |
バッテリ |
2時間以上 |
2時間以上 |
RBW (Resolution Band Width) : 分解能帯域幅

(左)化粧箱 (右)tinySA Ultra
初期設定
◆開梱後に行うこと(2025/2/7)
公式サイトのFirst
useに下記のように書いてあります。(画面は英語なので、ブラウザの翻訳機能を使って日本語にしました) 動画での説明
◆タッチペン(2025/2/7)
付属のストラップとタッチペン
◆初期設定(2025/2/7)
CAL端子とRF端子を付属のSMAケーブルで接続する
1.キャリブレーション
パネルをタッチするとメニューが現れる CONFIG→LEVEL
CAL→CALIBRATE 100kHz to 5.340GHz→CALIBRATE でキャリブレーションが始まり、
終わると Calibration comprete Touch
screen to continue と表示される。
2.セルフテスト
パネルをタッチするとメニューが現れる SELF TEST Test1からTest14までが緑色の表示になったら正常に終了。Touch screen
to continue
と青色で表示される。
◆最大入力と推奨入力(2025/2/7)

(左)最大許容入力の注意事項 (右)勝手に18dBのアッテネータが入った例
◆変換コネクタを追加(2025/2/7)
通常SMAコネクタは使わないので、BNC-SMA変換コネクタを外付けしました。
BNC-SMA変換コネクタ
スペアナとして使う
◆FM放送を受信してみる(2025/2/14)
下記の手順で受信周波数を70〜100MHzに設定します。
70〜100MHzを受信中
◆モニタとして信号の音を聞く(2025/2/14)

(左)AM放送 600kHz〜1.6MHz (右)FM放送 75MHz〜100MHz
◆スプリアスの周波数とレベルを調べる(2025/2/14)
(左)局発回路 (右)マーカー1、周波数、信号レベルの表示

赤丸内に (左)マーカーを1つ表示 (右)マーカーを4つ表示
◆RBW(分解能帯域幅)の変更(2025/2/21)

(左)RBW選択画面 (中)RBW=30kHz (右)RBW=3kHz
◆ウオーターフォール(滝)の表示(2025/2/21)
430MHz〜440MHzを表示
◆FT817の電波を観測(2025/2/21)
FT817 50MHz AM 0.5Wの波形
◆430S1機のスプリアスを調べる(2025/2/21)

(左)100MHz〜800MHzの範囲で430S1機のスプリアスを観測 (右)430.2MHzの近傍を見る
SGとして使う
◆無変調モード(2025/2/28)
SGを選択
機能設定画面

(左)10MHzの無変調信号をオシロで見る (右)FFTで見る
◆変調モード(2025/2/28)

◆SWEEP機能(2025/2/28)

(左)SGの設定画面 (右)FFTで観測する
パワー計として使う
◆電力表示(2025/7/18)
tinySAにはスペアナ機能の中に「LEVEL」という項目があり、UNIT(単位)を選択することでdBm表示やワット表示を選ぶ事が出来ます。アナログのパワー計では測定困難な微少電力を計測するには向いているように思います。ここでは144MHzの電力を測定してみましょう。
接続図
◆ワット表示する(2025/7/18)
144MHz
100mWの出力をWatt表示する
◆dBm表示する(2025/7/18)
144MHz 100mWの出力をdBm表示する
◆dBm⇔Watt換算式(2025/7/18)
0dBm=1mW が基準です。G=電力利得(dBm) P=測定電力(mW) とすると
付属品を作る
◆検出用ワンターンコイル(2025/3/7)
ワンターンコイル
◆傾斜スタンド(2025/3/7)
(左)傾斜スタンド (右)本機をスタンドに置く
USBケーブル用の切り欠き(赤丸部)
◆市販のアッテネータを購入(2025/4/16)
アマゾンで30dB固定アッテネータ(単品437円、送料150円)を見つけたので注文したところ、約3週間かかって届きました。長さは25.6mmで2dB〜40dBまで7種類あります。外周に「30dB
8G」と印字してあり、8GHzまで使えると言う意味なのでしょう。手にした印象ですが、作りはしっかりしている感じです。何Wまで使えるかは不明ですが、1W以下にしておいた方が良いでしょう。(2025/5/21)10dBと20dBも追加注文し約2週間で届きました。10dB(@451)+20dB(@437)+送料(@150)=1,038円

(左)10,20,30dB固定アッテネータ (右)本体に取り付け
その他の機能
◆画像の取り込み(2025/3/7)
当ページでは画面の表示状態をデジカメで撮って、その画像をパソコンに取り込んでいましたが、画面の正面にデジカメを持ってくると映り込んでしまうため、少し斜めから撮るようにしていました。しかし、本機にはSDカードが付いているので、画像を取り込む方法があるのだろうと調べてみました。
SDカードリーダー
◆ウルトラモード(2025/3/7)
◆パソコンによる操作(2025/3/7)
◆使用感(2025/3/7)
◆過大入力(2026/2/23)

(左)過大入力前 (右)キャリブレーションを取り直した過大入力後
◆スペアナの買い替え(2026/3/20)
昨年1月にスペアナのtinySA ULTRAを購入してから様々な周波数やモードのスプリアス測定を経験し、リグ作りの力強い相棒になってくれました。このスペアナは最大入力が6dBm(4mW)ですが、実験中に局発の弱い信号を測定した後で、ついアッテネータを入れずに1Wの信号(最大入力の250倍)を測定して表示がおかしくなり、キャリブレーションをやり直してはみたものの、縦軸の精度が怪しくなりました。これはスイッチサイエンスにて29,800円で購入したものですが今は在庫が無いとのことで、アマゾンで探したところ「新生活応援キャンペーン」で20%引きされており、不安を抱きながらもHoshikou
Denpaから23,998円で買いました(注文の翌日到着したが発送元の住所なし)。型番はtinySA
ULTRA+という「+」がついており、ハードウエアのバージョンが更新されていました。開梱するときれいな製品で、キャリブレーションもセルフテストも順調に終わり、問題なく測定できています。痛い出費でしたが失敗は貴重な経験として、これからは30dBのアッテネータは付けたままにしておこうと思います。また古い方もSGとしては機能するので、2台セットで働いてもらえば良いでしょう。
tinySA
ULTRA+
<完了>
参考文献