21H2機のスプリアス測定 ホームに戻る
◆新スプリアス規格(2025/8/8)
21H2機における @帯域外領域 Aスプリアス領域 について測定してみます。なお、以下の測定に関しては現時点で私が理解している範囲で進めており、理解不足の点があれば今後修正していきます。
JARDの資料より
無線設備規則 第一章 第二節 第七条 別表第三号(令和5年12月22日施行) から抜粋
今回の測定は下表の赤字部が該当
基本周波数帯、モード |
空中線電力 |
帯域外領域 |
スプリアス領域 |
BN(必要周波数帯) |
±2.5BN |
30MHz以下、SSB |
1W〜5W |
50mW以下かつ40dB |
50μW以下 |
4kHz未満 |
±10kHz |
1W以下 |
100μW以下 |
||||
50〜54MHz、SSB(J3E) |
1W〜50W |
1mW以下かつ60dB |
60dB |
25kHz未満 |
±62.5kHz |
1W以下 |
100μW以下 |
50μW以下 |
|||
144〜146MHz、SSB(J3E) |
1W〜50W |
1mW以下かつ60dB |
60dB |
||
1W以下 |
100μW以下 |
50μW以下 |
|||
430〜440MHz、SSB(J3E) |
1W〜50W |
1mW以下かつ60dB |
60dB |
||
1W以下 |
100μW以下 |
50μW以下 |
不要発射測定周波数範囲
送信周波数の範囲 |
測定周波数範囲 |
9kHz〜100MHz |
9kHz〜1GHz |
100MHz〜300MHz |
9kHz〜第10高調波 |
300MHz〜600MHz |
30MHz〜3GHz |
600MHz〜5.2GHz |
30MHz〜第5高調波 |
◆減衰極LPFの追加(2025/8/8)
21H2機のフィルタは当初2段のLPFでしたが2倍波が74μWで現れており、これでは新スプリアス規格を満たしません。そのため減衰極付きのLPFを基板とアンテナ端子の間に追加しました。
追加した減衰極付きLPF
◆帯域外領域の測定(2025/8/8)
測定環境 |
スプリアス |
|||||||||
周波数 |
電波形式 |
飽和電力 |
必要周波数帯幅 |
帯域外領域 |
RBW |
アッテネータ |
周波数 |
強度 |
規格限度値 |
判定 |
21.2MHz |
J3E 無変調 |
2.5W (34dBm) |
4kHz |
±10kHz |
200Hz |
なし |
21.20221MHz |
14.8pW , 82.3dBc |
50mW以下かつ40dB |
適合 |
帯域外領域の測定(21.2MHz±10kHz)
◆スプリアス領域の測定(2025/8/8)
測定環境 |
スプリアス |
|||||||
周波数帯 |
電波形式 |
飽和電力 |
測定周波数範囲 |
アッテネータ |
周波数 |
スプリアス |
規格限度値 |
判定 |
21.2MHz |
J3E |
2.5W (34dBm) |
9kHz〜1GHz |
30dB |
498.5MHz |
0.96μW |
50μW以下 |
適合 |
スプリアス領域の測定(9kHz〜1GHz)
<完了>
参考資料